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連載 REGULAR ARTICLES シボレーカマロ SS (CHEVROLET CAMARO SS)中古車になっても鮮度が落ちない

シボレーカマロ SS (CHEVROLET CAMARO SS)

5代目初期型のデザインをあえて手に入れる

現行カマロのモノとしての良さ、質の高さはホンモノだった。それは中古車に乗れば乗るほど良く分かる。新車のデキが良いからこその中古車のコンディション。デザインの嗜好も加味して、初期型V8モデルがオススメである。

更新日:2014.06.10文/椙内洋輔 写真/古閑章郎

取材協力

ガレージダイバン
TEL 0356073344 [] [詳細情報]

二世代分の進化で驚きの出来映え

 シボレーカマロが2015年モデルで最後となりフルモデルチェンジが行われる。

 現行カマロ全体を5代目とすれば、新6代目は、普通に考えれば2016年のデビューとなる。だが、詳細はまだ見えてこないこともあり、またまた空白期間があるのか? とも噂されているが、果たして…。

 5thカマロのデビューに関しては、4thカマロが2002年で生産終了するも2003年には登場せず、それから7年後の2009年(2010年モデル)まで待たなければならなかった。すなわち、7年間、まるまる一世代分の空白期間があったわけである。

 ということで、現行5thが登場したときは誰もが驚いた。4thカマロを知り尽くした人々に「これはカマロじゃないね(笑)」と言わしめたほど、2世代分の進化を一気に果たしたからである。ちなみに価格帯も一気に二段階の上昇を果たしました。

 だからこそ、5thカマロはまだまだ十分に通用するし、賞味期限が切れていない中でのモデルチェンジはどうなのよ? とも思わなくもないが…、この先 どれだけスゴいモノが登場するのかかなりの期待である。と同時に、今後、さらに流通するであろう5thの中古車にも期待である。

 われわれ中古車好きというか、中古車しか乗れない(買えない)人間には、新車時のデキ(スペック)はかなり気になる情報である。試乗するにも「このクルマの5年後はどうだろう?」。そんなことを気にしながら乗ることもザラである(笑)。

 そういう視点で見ると、アメ車というのは全体的に消費期限の長いモデルが多く、中古車で買っても損はしないクルマたちが多いのだが、中でもこの5thカマロは、近年では別格の品質感をもって、中古車好きにはたまらない1台となっている。
現代版マッスルに関しては、積極的にV6モデルをお勧めしているが、中古車、そしてカマロとなれば、あえてV8を手に入れてもらいたい。下手にカスタムされていない車両が多いだけに狙い目である。
アクの強さがカマロらしいと思うが、デビュー当時は賛否両論あったと聞く。だが今見ると見慣れたせいか、カッコいいと思う。ボディカラーもマッスルカーらしい。価格は348万円。余談だが、アウディにのA1という小型ハッチバック車に330万円ちょろのモデルがあるのだが、それにその金額を出すのなら、断然カマロだろう(笑)。
リアの造形は、2013年型から変更されている。このカタチを好む場合、2010から2012年までの初期型を探すしかない。今見ても、この初期型のリアデザインは素晴らしいと思うが。
搭載されるエンジンは6.2リッターV8、405ps、最大トルク56.7kg-mを発生させる。V6エンジンに関しては一度マイナーチェンジが入ってはいるが、初期型のV8に関しては変わらないために、年式による違いはほとんどない。
全体的な質感が非常に高く、造形的にも凝っているインパネ。デザイン的にもかなりの好感がもてる。センターコンソール下方には各種メーターが並んでおり(写真下)、そういったところにマッスルカー的な雰囲気を感じる。
メーターパネルの液晶やデザイン、レタリングにもカマロならではのセンスの良さを感じさせる。
手前から時計回りに、油圧計、電圧計、水温計、油温計となっている。

別格の品質感で鮮度が落ちない

 当たり前だが、新車時のデキが良ければ中古車となってもその鮮度の「落ち」は少なくて済むはずである。

 近年、アメ車全体のデキが格段に上がっていることから、どのモデルを手に入れてもそれなりの状態が得られるようになってはいるが、5thカマロは別格である。もちろん、タイヤ、ショックやブレーキ等の消耗品のヤレは避けられないが、クルマの骨格となる骨太さはまったく揺るがない。

 5thカマロの最大の魅力は、ガッチリとしたステアリング(支持剛性の高い)とボディ骨格、さらにかなりのレベルまで追い込まないと破綻を見せない見事なシャシーの存在である。すなわち、中古車となった時に見るべきポイントとはその部分であり(修復歴なし車輌で)、ここがシッカリしていれば5thカマロは中古車となっても十分に楽しめる存在なのである。
ボディの強さはもとより、ステアリングの剛性感が高く、コーナリング時のレスポンスの良さは特筆もの。この感触はカマロならでは。

初期型のリアデザインが好きというなら…

 取材車輌は2010年型カマロSS RSのディーラー車。6.2リッターV8エンジンを搭載し、6速ATと組み合わされる初期型モノということになるが、それでも405hpを発生させるエンジンは強力であり、過不足をまったく感じない。

 走行距離が3万キロ(2.7万キロ)にも満たないということで、正直「中古車」というにもちょっと気が引けるほどのグッドコンディションである。まあ、正確に言えばレザーシートにシワが寄っている箇所が若干あるが、改めて見て「ヤレ」と言える部分はその程度である。

 その他室内の建て付けは、アメ車のレベルを優に越えているし、質感だって悪くない。メーターパネルやセンターコンソール、各部のスイッチ等は十分に凝っているから、パフォーマンスと品質感の両立度はかなり高い。その点においてはライバルとなるマスタングやチャレンジャーを圧倒する。

 「マッスルカーに乗る」ということを考えれば、白、黒ボディばかりに乗るのはどうよ? と常々考えているからか、このSSのイエローボディはカマロによく似合っており、ホッケーラインもワンポイントのアクセントとしてよくマッチしている。ホイールは20インチが標準だが、純正品が装備されており、このクルマの中古車としての素性の良さが伝わって来る。

 あくまでも個人的な意見だが、後期型(2013年以降)となる現行最新カマロのリアスタイルがどうも好きになれない。取材している初期型はフロントマスクとリアテールのデザイン的なバランスが素人目に見ても取れており、リアだけに関して言えばグッドデザイン賞くらいの価値はあると思っている。

 だからこそ、性能自体が飛び抜けて変化しているわけではないし、デザイン的嗜好も含めて、あえて初期型の、程度良好中古車をゲットするという選択肢が現実味を帯びて来るのである。
レザーシートに若干のシワが確認できるが、ほとんどヤレを感じさせないコンディションである。
搭載されている6速ATのレスポンスは良好で、変速マナーも非常に良い。V8だと小刻みにセレクターを動かす必要性は感じないほどのトルク感との相性も良い。
ちなみに、ステアリング裏に「+−」ボタンがあり、そのボタンによってギアチェンジが可能である。思っている以上に変速スピードが速いが、パドルと違ってステアリングを切りながらのボタン操作がやりにくいのが残念。

  • 20インチタイヤがもたらす乗り心地は正直、硬い。だがその衝撃をも跳ね返す勢いのボディやサスペンションの強さがカマロの特徴である。

  • 初期型カマロの弱点のひとつがインダッシュのナビが装着できないこと。だが今は、アフターパーツが販売されており対応できる。

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