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試乗記 TEST RIDE 2018 トヨタシエナさらなる完成度を増したミニバンの雄

2018 トヨタシエナ

同じ道具車でもひと味違う趣味性&希少性

北米トヨタが誇るミニバン、トヨタシエナの2018年モデルを取材した。マスクが変わったシエナは、これまで以上のアグレッシブさが持ち味である。

更新日:2018.03.26文/吉田昌宏 写真/古閑章郎

取材協力

ベルエアー
TEL 0436265700 [] [詳細情報]


フロントマスクが大幅に変更されている2018年型。グリル内のエンブレムからミリ波レーダーや単眼カメラにより前方車両や歩行者を検知し衝突を回避するサポートシステムが装備されている。

現行シエナの最終形態と言っていい

 北米トヨタが誇るミニバン、トヨタシエナ。2011年に現行型にモデルチェンジし、日本でも逆輸入車ブームに乗ってかなりの台数が直輸入されている。

 そして、このシエナの魅力はひと言、国産ミニバンにはない「走り」の性能である。

 いわゆる国産ミニバンは、背の高さを優先し室内空間を稼ぎ出しているからこそ、高速性能ではイマイチ安定感を欠き、「まあでもミニバンだから~、仕方ない」という認識にて成り立っていた。

 だからシエナが登場した時は、ミニバンとしての空間容量の多さと重心位置の低いバンとして走りにも満足し、さらに「トヨタの左ハンドル車」としての珍しさ(優越感)が、多くのユーザーの興味をひいたのである。

 そんなシエナが2017年以降、二度にわたりマイナーチェンジを行っている。2017年は搭載エンジンとミッションの大幅な変化である。

 2016年までのシエナに搭載されていたエンジンは3.5リッターV6。266hp、最大トルク244lb-ftを発生させていたが、2017年モデルに新たに搭載されたエンジンは同じく3.5リッターV6の筒内直接燃料噴射(D-4S)を採用したもの。それによって296hp、最大トルクは263lb-ftへと進化している。

 くわえてこのエンジンに組み合わされるミッションは、それまでの6速ATから8速ATへと進化し、あらゆる領域での燃費効率を上げることに成功しているのである。

エンジン&ミッションは、2017年モデルで変更されている。2018年も同様のスペック誇る。ちょい乗りしてもわかるが、8速ATへの進化の度合いが大きい。

 単なるスペック比較では、国産トヨタのアルファードとほぼ同様レベルの性能数値になったことから、あえてシエナをチョイスしても後悔しないだけのレベルに成長したと言っていい。

 そして2018年。再びマイナーチェンジにより、ボディエクステリアの変化とボディカラーの追加、さらには電装系や安全装備のレベルアップが図られる。最大の特徴はフロントマスクにあり、フロントバンパーが鋭角に、同時にグリルの開口部が大きくアグレッシブになっている。

 さらにトヨタセーフティセンスといった安全装備のレベルアップが図られ、これまで以上の満足度が与えられるようになっている。

 ちなみにこのトヨタセーフティセンスだが、フロントグリル内のトヨタエンブレム内から発せられるミリ波レーダーや単眼カメラにより前方車両や歩行者を検知し衝突を回避するサポートシステムである。

 これら装備は、基本、国産トヨタ車に装備されるものと同一であり、簡単に言ってしまうと、国産トヨタ車と同様レベルの安全装備が得られるというわけである。

インテリアの質感は、総じて高い。ブラックのインテリアだと、より一層質感の高さを感じさせる。シフトレバーの位置も今更ながら、絶好のポジション。


 ちなみに、同時に撮影した2018年型タンドラにおいては、このトヨタセーフティセンスが付いたことによる乗り換え需要があるという。それほど、この安全装備への依存度は日に日に高くなっているのである。

 さて、2018年モデルの実車である。初めてみる2018年モデルのSEは、これまでの丸型イメージとは若干異なったアグレッシブな印象が強い。これまでのモデルも、SEグレードのみはそういった印象もあったのだが、2018年型では過去のシエナのイメージが覆りそうなほど強い。

 恐らく、日本でもこの2018年モデルはかなりの人気を博すのではないだろうか。たとえば大径ホイール等のカスタマイズを行うにも、このフロントマスクの迫力との組み合わせで一段と凄みを増すだろう。

 一方で、インテリア等の質感もこれまでと同様、比較的高いレベルを有しているから、品質の面からも国産車ユーザーにもオススメできるモデルであると思うのである。

まず3列目シートが確実に使え、その際のスペースもSUVの比ではない。プラスしてその状態のままでも荷室に深さがあるから、過不足はほぼない。総じてSUVよりも確実に使えるミニバンである。
 ベルエアーの販売スタッフいわく「今後SEのボディカラー違いにLimitedの入荷もあります」というから、性能面、安全装備面でも進化を果たした2018年モデルは、国産車層をも含めオススメであると思う。

 シエナを含めたミニバン系は、比較的多くの荷物と家族等を載せ走る、いわゆる道具車的使われ方が一般的だろう。だが、シエナの場合はそこに、趣味性と希少性を加えることが可能である。ベルエアーなら、白、黒といったありきたりのボディカラーだけでなく、全色セレクト可能だしアフターフォローも充実しているから、好きなボディカラーのシエナに長く乗ることができるのである。



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